WarauRyuScrapbook
 
 
ところで「セックスばっかりしている映画」と聞いて、逆に「つまらない映画でもエロシーンがあるなら観に行ってもいいかな」と口許をだらしなくゆるめてしまったあなたには、

「やめておけ。」

ときっぱり言っておきます。
この「ノルウェイの森」がどうして失敗映画になってしまったかという大きな要因のひとつが、まったくもって信じられないことなんですけど、「女の子が誰も乳首を見せていない」ということなのでした。
直子役の菊地凛子さんは100パーセント脱いでいるものとばかり思ったら、ワタナベ君とのセックスシーンでも裸になっていないのです。どうしているかというと、ぶっさいくなベージュのスポーツブラみたいなのをしたまま乳を揉まれてあんあん言っているという。興醒めなこと山のごとしです。
いやいやこれはきっと、凛子の乳首出しシーンを後半まで大事に大事に取っておいて、ついに見せた途端、映画的にも「さあここからが本気だよー」となるに違いないと思い、ひたすら待っていたのですが、片方の乳首はおろか、乳首の欠片さえも見せることなく菊地さんはあの世に旅立っていかれたのでした。
これには私もワタナベ君同様、荒れ狂う冬の海に向かって叫びだしそうになりました。ちょちょちょちょ、ちょっと待て!と。わずかひとつの乳首も出さずに「ノルウェイの森」が成り立つとでも思ったか?
まあこれはおそらく乳首出しシーンの有無いかんで、公開できる年齢層が絞られてしまうからとか、大人の計算があったのでしょうけど、そんなちんけな欲を出したせいで映画「ノルウェイの森」は実にわけのわからないポジションに甘んじることになってしまいました。5年も経てば作られたことすら忘れられてしまうのではないでしょうか。